バスケットボール

日本でもプロ化が進み、多くの選手がプロを目指す子供たちが増えていますね。

ただ、ジュニアの時期からとても激しい練習をくり返ししているので、ケガが絶えないスポーツです。

また、中学生、高校生、大学生、プロと年齢を重ねると、さらに激しさは増し、手術につながるような大けがも増えます。

ジャンプして空中でバランスをとったり、着地時にバランスを崩し、ケガにつながることも少なくありません。

バスケ独特のターンやダッシュ、ストップ、ジャンプをくり返すことで、足への負担が多く発生してしまうのです。

その中でも、多く来院されている症例をお伝えさせて頂きます。

ジャンパー膝

運動していない時は痛みを感じないのですが、運動後に膝のお皿の下、もしくは上に痛みを発症します。

特に、急なダッシュの加速や減速、ジャンプや着地をくり返すスポーツに多く見られ、

主に、オーバーユース(使いすぎ)が原因となります。

痛めている部分は、太ももの筋肉が靭帯に移り変わるのですが、その靭帯部分に炎症が起こっている状態です。

炎症を起こしているので、膝を曲げ伸ばした時に痛みが出現します。

また、放置して運動を続けていると、傷めている靭帯が断裂することもありますが、まず痛くてスポーツをすることができないと思われます。

それくらい痛みを伴うものです。

競技的には、バスケットボールの他にバレーボール、サッカーでもみられ、よく飛ぶ、よく走る競技が多いです。

お尻周りの筋肉、太ももの筋肉、ふくらはぎの筋肉の硬さだけではなく、股関節の可動域、足首の硬さが原因でしっかり筋肉が動けていないことが多いです。

また、筋肉の柔軟性がない事で、普通なら負担がかからないで済んでいることが、済まなくなっている状態になり、膝の周りが痛くなっている方が多いです。

ご自宅でも、ストレッチやマッサージ、体操なども継続して行うことを勧めています。

痛める場所として、①が一番多く、その次に②、その次に③という順番です。

③はオスグッド病との鑑別診断が必要となってきます。

施術方法

基本的には痛みが取れるまでは運動を見合わせた方がいいと思います。

もちろん状態にもよるのですが、一日でも早くスポーツ現場に戻れるように心がけています。

インディバ治療やグローブ療法を行い、痛みが出ている患部の修復をかけていき、柔軟性の低下した筋肉を緩めていきます。

また筋肉の硬さによっては、O2オイルマッサージ治療を追加する場合もあります。

ご自宅では、ストレッチやマッサージの他に、水素温熱療法でより早い修復をかけることをオススメしています。

タナ障害(滑膜ヒダ障害)

この滑膜ヒダはお母さんのお腹の中にいる胎児期に一時的に作られるものです。

そのため、この“タナ”が無い人もいます。

ダッシュやジャンプをくり返すことにより起こり、膝の関節の中にある “タナ” と呼ばれる滑膜ヒダが炎症を起こしてしまうことにより発症します。

特に、太ももの筋肉の柔軟性の低下(ストレッチ不足)などで、その滑膜ヒダが、膝のお皿と太ももの骨に挟まったり、擦れたりすることによって起こります。

この部分が間に挟まると、痛みの他に、膝が引っ掛かる感じがします。引っ掛かると、しっかり伸びない感じになります。

スポーツでは、ランニング、バスケット、サッカーなどにも見られます。

また、多くの方が

・膝を曲げ伸ばししたときに、「パキッ」、「コキッ」と音がする

・膝を動かすと違和感が膝の中にある

・膝が重だるい

・気になる部分を押すと痛みがあり、なにかぷくっとした組織を感じる事ができる

などを訴えてお見えになります。

何度も引っ掛かっていたり、なかなか戻らないときなど、重症化してしまった場合は関節鏡手術により滑膜ヒダを除去することもあります。

その方が、運動開始時期が早くなることもあるので、スポーツ整形外科をご紹介させて頂きます。

 

施術方法

痛みの出ている膝の内側を中心に、インディバ治療を行い、筋肉を緩めていきます。

また、太ももやふくらはぎの筋肉も硬くなっているので、グローブ療法を用いながら緩めていきます。

また、骨盤の傾きや太ももとふくらはぎ側の骨の捻じれも関わっているので、捻じれを解消するように足関節や股関節の動きや膝の動きなども同時に診させていただきます。

特に、膝の内側に負担がかかるような動き、くせになっているので、そのアンバランスを戻すために、体全体を診させていただきます。

ページトップへ戻る